中田島砂丘、光の原風景

私の表現の原点は、故郷・浜松の中田島砂丘にあります。

どこまでも続く砂の階調と、空と海が溶け合う淡い境界線。
私が最も大切にしているのは、あの場所が静かに湛えていた、飾らない空気の記憶です。

押し寄せる波の音に耳を澄ませ、足元で崩れる砂の感覚を確かめる。
そこで私を包み込んだのは、すべてを優しく曖昧にする、儚く淡い光でした。

景色をただ記録するのではなく、その時、その場所で感じた敬意をそのままに。
記憶の底に流れる静謐な余白を、一枚の画に込めています。